工事担任者

工事担任者とは電気工事士ほどメジャーではありませんが、電話回線などのアナログ回線や、光回線やLAN配線などのデジタル回線の設備を接続する工事を監督する責任者となる資格です。
電気工事は資格が必要だということは多くの方が理解していますが、これらの工事が資格が必要だと知らない人はまだまだ多く、中には知らずに無資格で工事を行っている場合もあります。
以前はアナログ回線工事・監督を行うAI第一種~第三種、光回線やCATVなどのデジタル回線工事・監督を行うDD第一種~第三種、すべての工事・監督が行えるAI・DD総合種がありました。
令和3年(2021年)4月1日から試験が変更になり、新たに第一級、第二級アナログ通信、第一級、第二級デジタル通信、総合通信となりました。
※AI第二種、DD第二種は廃止となり、AI第三種が第二級アナログ通信、DD第三種が第二級デジタル通信に置き換わっていますが、旧資格はそのまま有効です。

また知識や仕事内容に共通点のある電気通信工事施工管理技士の有資格者が新たに試験の科目免除の対象になっています。

宅内のLAN配線工事は原則工事担任者(DDまたはデジタル通信)の資格があれば原則問題ありませんが、無資格者の工事はグレーゾーンです。
直接処罰の対象となることはないと思いますが、それほど難しい試験ではないので、最低限この資格を取得できる程度の知識のある技術者が工事(または監督)をするべきだと考えます。

参考:工事担任者試験センターウェブサイト(日本データ通信協会・電気通信国家試験センター)