LAN工事は資格がなくても自分でできる?LAN配線について詳しく解説
今はインターネットに接続できるのが当たり前の時代です。しかもコロナウィルスの影響で在宅ワークが増えてきました。そのため自宅でもLAN(ローカルエリアネットワーク)の必要性が高まっています。
「自宅のネット環境をもっと快適にしたい」
「LANケーブルの配線工事って自分で簡単にできないの?」
このような声が聞かれるようになりました。
そこで今回は、LANケーブルの配線とLAN工事についてまとめました。
LANの配線工事はどんな場合に必要になるの?
自宅のパソコンが1台だけなら配線を直接つなぐだけでインターネットに接続できます。
ところが、コロナウィルスの影響で在宅ワークでのオンライン会議や学校のオンライン授業が一般的におこなわれるようになってきました。パソコンは一家に1台ではなく、一人1台持つ家庭が増えています。いまやインターネットは日常生活に欠かせないものになっています。
このように家庭において複数のパソコンでインターネットに接続する場合はLAN工事が必要です。
LANはパソコンをインターネットに接続する役割だけでなく、周辺機器や複数のパソコンなどの端末とのネットワークを構築し、セキュリティ保護の対応をする役割を果たしています。
これらができるようにするための工事がLAN工事なのです。
LANは有線と無線のどちらがおすすめ?
パソコンをインターネットに接続する方法は、HUB(ハブ)でつなぐ有線LANとWi-Fiなどでつなぐ無線LANの2通りがあります。
では有線LANと無線LANのメリットとデメリットを見て、比較してみましょう。
有線LANのメリット・デメリット
無線LANのメリット・デメリット
有線LANと無線LANなら結局どちらがいいの?
有線LANにする最大のメリットは「通信速度が安定していること」です。在宅ワーク中のオンライン会議のとき、ネットワーク回線が不安定で途切れてしまったり、聞こえにくかったりしてイライラした経験はありませんか?
有線LANならそんなストレスがほとんどなくなります。
また、動画や画像などのデータ通信をおこなう場合に素早く処理できるのも 有線LANのメリットです。
一方、デメリットとしては、接続機器やノートパソコンの移動が難しいこと。自宅で作業する場合でも、リビングや個室に移動して作業したいこともありますよね。持ち運びができるノートパソコンであるにもかかわらず、移動できないのは不便だと感じるでしょう。
LANケーブルが多くて、ごちゃごちゃした見た目になるのも気になります。ケーブルまわりにホコリが溜まっても掃除しにくくて面倒に感じるかもしれません。
無線LANの最大のメリットは、配線やケーブルが必要ないので「使いたい場所で作業ができること」です。ケーブルがあちこちに置かれていないため、部屋がスッキリして見え、レイアウトの変更がしやすい点もメリット。
周辺機器やパソコンが増えてもケーブルの本数を気にする必要がありません。
一方、デメリットは有線LANに比べるとどうしても通信速度が遅くなってしまうこと。場所によってはつながりにくいところがあるのも不便です。ただし、以前の回線速度を考えると、今の無線LANのルータなら十分速いと感じます。
また、家屋自体にLAN工事の必要がないモバイルWi-Fiが普及し、どこでもインターネットに接続できるようになりました。特に一人暮らしの人は自宅でもモバイルWi-Fiを利用している場合が多いようです。
ですが、通信速度が遅かったり、急に切れてしまったりして不満の声もよく耳にします。自宅では有線LANでつなぎたいと考えている人も今後増えてくる可能性がありそうです。
やはり家族みんなが自宅で快適にインターネットを楽しむには有線LANが望ましいと言いたいところですが、端末を持ち運びができないのは不便ですよね。
実は、そのせいか有線LANと無線LANを併用している家庭が増えています。ですから、どちらか一方に決める必要はなく、両方をうまく使い分けるのが時代に合ったやり方なのかもしれませんね。
LANの配線工事は自分でできるの?
有線LANでも無線LANでも、いずれにしてもLAN工事が必要であることに変わりはありません。
LANケーブルを配線するだけなら特別な資格は必要なく、自分でもできます。
そのためインターネットに詳しい人ならLAN工事くらい自分でできると思いがちですが、誰でもできるのはLANケーブルを敷設する「LAN配線」であってLAN工事ではありません。
アナログ電話回線・デジタルデータ回線や光ファイバーに端末設備を加工するような作業は、電気通信設備工事の技術者である「工事担任者」という国家資格がなければできません。つまり、LANの配線工事は「工事担任者」がおこなうものなのです。(※LAN工事は工事担任者1級デジタル通信~2級:旧工事担任者DD1種~3種、アナログ電話回線は工事担任者1級アナログ通信~2級:旧工事担任者AI1種~3種)
ですから、電気工事や電話線工事をともないLANの配線工事をおこないたい場合は、必ず専門業者に依頼しましょう。
※インターネットにつながらないLAN工事は無資格でできますがインターネットにつながる工事は資格者の工事もしくは実地に監督する必要があります。
参考:総務省|工事担任者資格者制度Q&A
そもそもインターネットに詳しくなく、LAN配線そのもののやり方がわからない人もいますよね。その場合は、LAN配線の工事からネットワーク構築まですべてを専門業者に依頼してしまえば安心です。
LAN工事の専門業者の選び方
いざLAN工事を依頼しようと思っても、「どこの業者に依頼すればいいの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか? LAN工事の専門業者の選び方は以下のとおりです。
ホームページから評判のいい業者を選ぶ
アフターサービスで選ぶ
料金が明確な業者を選ぶ
いくつかの専門業者のホームページを見て、業者の雰囲気や料金設定などを調べてみましょう。そのなかからクチコミで評判のいい業者をピックアップし、それぞれ見積もりを取ってみます。見積もり料金だけでなく、業者の対応が丁寧かどうかを見ておくことも大切です。
LAN工事が終わったあとも何かと不具合が出てくることがあります。LAN配線でトラブルが起こると、素人では対処できないことも出てきますよね。そんなときにきちんとアフターサービスがあるかどうかはとても重要なポイントです。
ですからフォローが充実しているのかも確認しましょう。
LAN工事といってもさまざまな工程がありますから、料金の詳細がわからないまま依頼してしまうと、追加料金を請求されてしまう可能性があります。そういった料金トラブルがないよう、料金の詳細まで明確に出している業者を選んだほうがいいでしょう。
LAN工事を安心して任せられる業者を集めた「おうちのこうじ.com」なら、それぞれの業者の特徴がわかりやすく説明されています。これまでの施工事例から料金の詳細と総額が確認できるので、トラブルが起こりにくく、安心して依頼できるでしょう。
LAN工事は専門業者に依頼し、快適なネット環境にしよう
LAN配線をやるだけなら自分でもできますが、回線工事がともなう作業は有資格者のいる専門業者に依頼する必要があります。
自宅でも快適なネット環境を手に入れるためには、しっかりとした業者選びが大切です。
「おうちのこうじ.com」を活用し、信頼できるLAN工事の専門業者を探してみてくださいね。